中島ゆうこ新聞　みらいのあやべ　vol.5

2023年6月16日 2023年6月16日

宮崎達也

いつもありがとうございます！
中島ゆうこ新聞５月号をお届けします😃
今月号は、「３月議会報告　その２」をお伝えします。

中島ゆうこ新聞みらいのあやべ
2023年5月　vol.5

　水を湛えた田んぼに早苗たちが並ぶ清々しい季節となりました。今月号は、「3月議会報告その2」をお伝えします。

代表質問　その２
統廃合によらない学校規模適正化のため、小規模特認校の検討を

　4月17日付の市民新聞でも6年後の市内の小学生が全体で現在より1割減少するとの報道がありました。記事では、「綾部小、中筋小、西八田小以外では減少傾向。（中略）現在と6年後の比率で見ると、（6年後の児童数は）豊里小が59％、吉美小が51％、志賀小が48％、東八田小が51％、上林小が57％」と半数の小学校で現在の5〜6割の児童数となる可能性があると報じています。
「地域に学校があることは、コミュニティー維持のためにも大切。移住者が移住先を決める時にも大きく影響する。地域の学校を維持していくために、他の市町村でも取り組んでいる小規模特認校を綾部市でもできないでしょうか」子ども達の人数が減り始めている周辺部で子育て中の方々から、こんな声が寄せられました。

小規模特認校制度をご存知ですか？

　小規模特認校制度とは、少人数の学校で、自然環境の活用や地域住民との交流など、特色ある学校運営を行い、一定の条件のもとで、市内の他の通学区域からの通学を許可する制度です。少人数の学校へ大規模校の校区からの通学を認めることにより、統廃合によらない学校規模の適正化を図ろうとする方法で、京都府内でも宇治市、京田辺市、亀岡市で取り組まれています。
3月の代表質問で取り上げるのに先立ち、亀岡市の小規模特認校を視察しました。亀岡市教育委員会は、複式学級の解消を目的に2017年からこの制度に取り組み始め、現在は3校で実施しています。
そのうちの一つ、東別院小学校を訪問しました。東別院小学校では、初年度は校区外から通う特認児童は3名でしたが、次第に認知度も向上し、2022年度には全校生徒 39人中 17人（43％）が特認児童となっています。この小学校では、少人数であることを生かして、異年齢集団での活動や学習を多く取り入れて子ども同士の学び合い、お互いを認め合える集団づくりなどを大切に取り組むとともに、農業体験や森林インストラクターを招いての間伐体験など、地域からのゲストティーチャーを招いての体験学習に力を入れています。特認児童として通うことを選択する理由としては、「少人数で、ゆっくりと子どものペースに合わせて接してもらうことができる」というのが一番多いとの校長先生のお話でした。　
　特認校へは、保護者の責任で通学させることが原則ですが、この学校は市街地から公共交通での通学が難しいため、亀岡市教育委員会ではスクールバスを運行させています。通学の時間が長くなり子どもの負担が増えることや、複式学級を完全に解消するほどの児童が集まらない。
学校もあるとのことでした。また、移住やUターンの促進など地域内の子どもを増やす取り組みと合わせて取り組むべきだと感じました。

今後の学校のあり方の検討には、小規模特認校も選択肢の一つとして加えるべきでは　　　　　　　　　　　　　　　　綾部市は市制施行時に旧村単位で小学校が設置されたという歴史的な経過もあり、地域における学校の存続には、地域の方々の思いも強いものがあると感じます。統廃合だけでなく、どのようにすれば地域の学校を維持できるのかを考えることも必要であり、小規模特認校などの方法も検討の選択肢として加えて、地域の方々へ情報提供をすべきでは、と教育長に求めました。　教育長の答弁　「学校の適正配置については、集団の中で多様な考えに触れ、切磋琢磨をすることを通じて思考力や表現力などを育み、社会性を身につけさせるためには、一定の規模の集団が確保されていることが望ましく、一定の学校規模を確保することは大切であると考えています。一方で、学校は児童・生徒の学びの場であるだけではなく、地域のコミュニティーの中核として地域の交流の場や防災拠点等の様々な性格を有しており、何よりも、その地域に暮らす方々の誇りであり、心の支えとなっているところです。　今後、学校の適正配置を検討する中で小規模特認校制度についても調査研究し、学校の在り方について保護者や地域の方々のお声をお聞きして、共に考えてまいりたい」　地域と学校の今後については、子ども達を真ん中に、保護者や地域の方々が一緒に検討していくことが大切だと思います。小規模特認校制度もそれだけで万能な対策ではなく、様々な知恵や工夫をこらし地域の方々と一緒に取り組む必要があると思います。

カテゴリー: 中島ゆうこ新聞

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