中島ゆうこ新聞　みらいのあやべ　vol.26

2025年2月13日 2025年2月13日

宮崎達也

　こんにちは。
今月号は、12月議会の議案と関わって一般質問で取り上げた学童保育について。質問にいたるまでの少し長い前置きです。一読いただけたら嬉しいです。

中島ゆうこ新聞　
2025. 2月号. Vol.26

こんにちは。
今月号は、12月議会の議案と関わって一般質問で取り上げた学童保育について。質問にいたるまでの少し長い前置きです。一読いただけたら嬉しいです。

12月議会報告　その２　
来年度4月から、学童保育の運営を外部委託へ

　昨年9月議会の梅原哲史議員の一般質問の中で、学童保育（放課後児童健全育成事業）の運営について、「来年度（令和7年度）以降の外部委託を目指して準備を進めたい」との市長答弁がありました。
　そして、12月議会に民間等へ外部委託するための準備と来年度から契約するための予算が含まれた補正予算案が提出され、可決されました。中島は議案に賛成しました。

需要高まる学童保育

　学童保育については、働きながら子育てする保護者の切実な願いから作るための運動が全国各地で始まり、公的な制度がない中で自主保育としてスタートし、国が事業の必要性を認めたのは1991年、その後も法改正などが行われ2014（平成26）年に「放課後児童健全育成学級」として子育て支援事業の一つに位置付けられました。
　綾部市でも整備が進められ、2021（令和３）年に全小学校区の設置が完了し、夏休みなどの長期休みのみの利用や預かり時間の延長などの拡充が図られてきました。市全体の子どもの数は減少傾向ですが、共働きの世帯の増加などから、学童保育の利用を希望する子どもの数は増加傾向にあります。しかし、高齢化や労働力不足などから支援員の確保や研修の実施などに課題があることは、議会の質疑などでもこれまでから取り上げられてきました。

「行政直営」と「外部委託」
　私は、9月議会の市長答弁を聞いてすぐに担当部局に検討状況等を尋ね、来年度から外部委託の方針で検討されていることや、近隣市町での外部委託の状況等についても参考としていることなどを確認しました。行政直営で実施してきた事業を民間等へ外部委託することについて、私は基本的にはあまり賛成できないと考えています。行政が直営で事業を行うことで、市民のニーズや課題を直接把握することができ、必要な施策の創設などへもつなげやすく、また公平性や透明性などがより確保され利用者の安心にもつながると考えるからです。また、外部委託は直営に比べて運営費が高くなったり、将来的にさらに経費が増える可能性があることなども懸念されるからです。
　しかし、学童保育については、保護者の方などから「子どもが学童に行きたがらなくて困る」など、様々な要望をお聞きすることもあり、保育の質も含めたよりよい事業運営のため、どのような方法が子どもたちや保護者、また働く支援員の方にとってよいのか調査、検討することが必要と考えました。
　市内の学級を見学したり、保護者の方に話を聞いたり、すでに民間委託をしている近隣自治体の話を聞きに行き、実際に学童を見学させていただきました。その中で印象的だったのは、すでに民間事業者へ委託している自治体の見学で、支援員の方から「研修の機会は格段に増えた」、「自分の希望に応じた働き方ができるようになった」、「子どもへの対応に迷った時に専門家へ相談できる体制を整えてくれるなど、支援員の困りごとなどにも柔軟に対応してもらえるようになった」、「月に1回は季節の行事ごとなどのイベントを企画することになり、徐々に子ども達がやりたいことなど意見を出し合って取り組めるようになっている」といったお話を聞いたことでした。
　こういったことを踏まえて、12月議会の一般質問では「子どもの最善の利益」の実現の視点から、学童について質問しました。（詳細は、次号につづく）　

連載コラム・子育て発達アドバイザー
こどもの育ちに必要な感覚を満たそう！その③
　子どもの育ちと関わりの深い、『感覚』についてのお話し。これまでに、触れる（触れられる）『触覚』と、体の動きや重さを感じる『固有感覚』についてお伝えしました。
最後に、揺れやスピード感・バランス感覚である『前庭感覚』についてお伝えします。

　前庭感覚は、「重力の中でどう体を扱えば上手く立っていられるか、座っていられるか」という体の機能と関わります。例えば、子どもたちは様々なバリエーションの傾斜やスピードを経験することで、滑り台で倒れず座って滑ることができるようになります。このように、揺れやスピード感・バランス感覚を経験することで、運動が発達し、行動が落ち着いていきます。
　前庭感覚を運動や行動に上手く変換できない場合では、動くのが苦手で転びやすくなったり、落ち着きがなくよくぶつかることがあります。幼児期後期から学童期では、姿勢を保つことが辛くて机に伏せたり、頑張って座り続ける手段として椅子をガタガタさせ目立ってしまう場合も。このような行動は、そうならざるを得ない理由があるということを頭において、必要であれば対応を考えていきたいですね。

　幼児～学童期のお子さんにおすすめな前庭感覚の遊びは、動物歩きです。ウサギ飛びやクマ歩き、トカゲさん（ずり這い）、ペンギンさん（膝歩き）など色々と楽しい工夫ができます。凸凹や傾斜のある道のお散歩も良いですね。また、前庭感覚は耳の奥で感じ取っているので、頭をしっかり安定させられる体の軸を育てることが大切です。この体の軸は、赤ちゃんの頃のうつ伏せやハイハイから構築され始めます。
　赤ちゃんの頃から存分に体を動かせる生活環境がその後の育ちを押し進めるキーワードにもなります。（池部典子）

カテゴリー: 中島ゆうこ新聞

中島ゆうこ新聞　みらいのあやべ　vol.25

2025年1月6日

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